セキノヨルタチ・・・ ■ ARENA TOUR 2004 "THE FRUSTRATED -extreme- ■


= 2004.10.02 in 埼玉スーパーアリーナ =

はじめて来た「さいたまスーパーアリーナ」。 でかいし、キレイだしで、もぉびっくり。 会場の中に入ると客席に明かりがついていた。 「久しぶりに客電が落ちるライブが見られるね」といつもの相方と喜んでた。


いつも通り開演時間が少々遅れて、久しぶりに足元からビリビリくる感触を味わった。 ステージの真ん中で柱のようにデーンと構えるスクリーンに幾何学模様が踊る。 心なしか普段より真ん中にぎゅ〜っと集まったメンバー、 (なぜ、真ん中寄りなのかは「coyote〜」あたりでわかる) 今回もキーボードは不在、TAKUROの横に大きな穴が開いていて その中にいろんな複雑そうな機材が並び、スタッフがうろうろしていた。 オープニングSEの最後は背後に置かれた4枚のスクリーンに雷が落ちて それそれのスクリーンにメンバーのシルエットが浮かびあがった。


「THE FRUSTRATED」からライブスタート。 激しい曲が4〜5曲続いて、会場暗転。 そして突如流れる「May Fair」・・・なぜ?もうすぐ冬なのに。 さらに続く「都忘れ」。 誰もかれもが声にならない声を上げて、初めて聞く「都忘れ」に感激。 イントロのピアノがないのはちょっと不満だけど。 そして「SPECIAL THANKS」


暗転の後、アコギを抱えてでてきたTERUを見て客席から笑いが起きる。


「え?その反応は俺がギター抱えてでてきたから?? 俺にとっては普通のことなんだけど・・・」(略)


首を少しかしげてMCは続く。 「デビューからの10年、ひたむきにバンドを続けられたのは いつも力を貸してくれるスタッフといつも応援してくれるファンのみんなのおかげです、 そんなみんなにSPECIAL THANKS・・・」


「MERMAID」「Missing you」「Wet Dream」 2000年のHEAVY GAUGEツアーを彷彿とさせる曲たちが続く。 最後の「ROCK ICON」がはじまると私と隣の相方は顔を見合わせて笑った。 「TERU、ぜんぜん歌えてなーい!」


HEAVY GAUGEツアーの、確か武道館のライブで始めてこの曲を聴いたときは TERUのことをマジで「神」だと思った。 GLAYといえば、「BELOVED」とか「HOWEVER」とか「pure soul」とか どちらかと言えばバラードからミディアム調の、比較的わかりやすい歌詞でつづられた やさしい曲が多い中で、この曲は「FAT SOUNDS」並に異色だったから。 こんなに歌詞が意味不明でテンポが恐ろしく早く、 どこで息継ぎしていいかわからないような、 およそ私のような素人がカラオケで歌うことなんかできないような曲を この人はこんなに見事に、しかもかっこよく歌いきってしまうのか! 歌い終わっても息があがるようなこともなく、何事もなかったように次の曲に進む。 やっぱり、この人=TERUはスーパーボーカリストだ! そう思ったもんだった。


でもそれから4年、私とTERUは似ても似つかない日常を送っていると思うけれど、 4年という歳月は、誰にでも平等に流れているのだな、とヒシヒシと感じさせるほど・・・歌えてなかった(泣) 「私も年をとったけど、TERUも年をとったのね」と思わずにはいられなかったのです。


確か、「STLEEF LIFE」前のMCだったと思うんだけど、TERUが思いっきり噛んだ。 それはそれは見事なカミッぷりで、会場の爆笑を誘った。 そして一言・・・


「MCでカンだだけで喜ばれるって俺だけだよね?」


いや、他の人も噛むことあるだろうけど、アンタ噛みすぎですからっ!


「いつも思うんだけどね、なんで俺のMCは敬語なんだろう・・・って。 他のアーティストは"おまえら〜"とか、男ナイトではもっと汚い言葉も使うのに。 考えてみたらわかった!GLAYファンは俺よりも年上が多いからだっ!」


ううっ・・・確かにっ。 私にもそんなに多くはないけど、GLAYファン仲間は結構いる。 でもメンバーより年下の人って・・・それほどいないかな。 自分自身を含めてメンバーより年上の人の方が絶対多い。 「惚れた女は年上ナイト」カムバーック!


こんなふざけたMCをした後、どうやって次の曲に行ったのか忘れてしまったけど ここで「STLEET LIFE」「ALL STANDARD〜」と続いて、最後に「軌跡の果て」。 やばかった〜、この曲ライブで聴きたくて何度も何度も会場に足を運んでいたから。 もしこの曲聴けたら、最後のライブにしてもいい、ぐらいの気持ちで待ちかねてたけど、 1回聞いたら、もう1回聞きたいし、他にもライブで聴きたい曲はあるから まだまだ当分の間はライブ通いとGLAY貧乏が続くことになりそう。


この後は一気に「Ranaway Runaway」など速い曲をドンドンつないで、会場内はますますヒートアップ! ・・・のはずだったのに、「ピーク果てしなく〜」の間奏のところで TERUがコーラス?を客席に歌わせようとして滑った。 だって・・・なんていってるのかわからなかったから。 家に帰ってからオフィBBSを見て「Wo Wo Glory Days Wo」と言っていると知った。 TERUがひとりステージから「もっと〜!」と煽ってくるんだけれど、 煽れば煽るほど、客席に浮かぶ大量の「?」マーク。


「もっと〜!」「もっともっと〜!」


ゴメンTERU、協力したいが何ていってるのか、本当にわからないの。 周りの人たちも「○□×@・・・」ってモニョモニョしてます。 ちなみに相方は「もっと売り上げたら〜♪って聞こえる」とのたまっていた。 友よ、それは絶対違うと思うよ。 それでもラストの「HIGH COMMUNICATIONS」のアウトロをカッコよくきめて本編終了。


アンコール待ちをしていたら、真後ろの席の2組のカップルの会話が聞こえてきた。 20歳前くらいの男の子がそれぞれ彼女を伴ってみにきた様子。 男の子同士はお友達で、しかもそろって初期のGLAYのファンだったらしい。 今回彼女もできたし、チケットもとれたし・・・で久しぶりに参加となったのだろう。


「スゲー、スゲーな!やっぱGLAYかっこいいわ!」男Aは興奮気味。
「うん!初GLAYで"都忘れ"聞けるなんて、すごい贅沢だよな」男Bも興奮気味。
2人してあつーく、あつーく語っている・・・ところが彼女2人は「ふ〜ん・・・」な感じ。 彼らの今後の展開は君らのプレイにかかっている!がんばれ、GLAY。


アンコール1曲目は新曲で、いつもの通り、歌詞はおろかタイトルすらも聞き取れない。 ほとんど印象に残らない曲だったんだけど、 「振り返ればふるさとは"場所"ではなくて"あなた"でした」という歌詞がよかった。 代々木で聞く頃にはどんな風に成長しているのかが楽しみ。


今回はダブルアンコール。 ほとんど待ち時間はなく、休憩する間もなくメンバーが飛び出してきた。 JIRO、TERU、HISASHIが順番にペットボトルやツタオルを客席に投げ込む中、 TAKUROだけがエキスポでも使っていたちっちゃいバズーカーを持ち登場。 客席に狙いを定めて・・・いっせいに手を振る客席・・・


「しゅぽんっ」・・・・・・・・・・・・ショボ(泣)


Tシャツらしきクルクル丸まったものが2個、アリーナの前から10列目ぐらいのところに落っこちてた。 自力でなげたTERUやJIROの方が遠くまで飛んでいて、 TAKURO、いったい何がしたかったんだろう?と首をかしげる。 そしてこの日最後にして最大のTERUさんの天然発言。


「アンコールって気楽でいいよね、 今日は初日だからさ、オープニングのときは緊張して 裏で"米・米・米"って書いて飲み込んだよ(左手に文字を書いて飲み込むしぐさ)」


一瞬、固まる会場。ん?米????


「あっ、"米"じゃなかった、"人"だっ、あっははははははははっ!」


会場はお笑いのライブ会場並に大爆笑、そしてJIROにピックを投げつけられるTERU。 私もおなかの皮がよじれるぐらい笑わせてもらいました。


「神戸とエキスポにきてくれた人は率先して踊ってください。 わからない人は俺の真似をして」と言い放ってラストナンバー南東風。 ダンスに入る直前で袖をまくり、パンツのすそをたくしあげるTERUがすごくかわいい。 ところが、客席には困った事柄が発生していた。 それは最初にどっちの手をあげるか・・・これは重大な問題です。 TERUが右手を上げたら自分も右手を上げるか、それともTERUの鏡になって左手をあげるか。 右か・・・左か・・・それが問題だっ。 そんな客席のとまどいにもおかまいなしで、TERUは最後のポーズもビシッと決め終了。


「80点!」


TERUから点数をつけられる。 「これから各会場を回ってこのダンスを成長させていきたいと思いますっ」 あ〜あ、楽しい時間は過ぎるのが早いっ! みんなで手をつなぎジャンプしてライブは終了。 早々に撤収しようかな、と思ったら、TERUから 「この後、重大発表あるから最後まで見て行ってね」と。


メンバーの姿が見えなくなると同時に場内が暗くなってエンドロール。 エキスポのエンドロールでも流れた「so far yet and so close」が流れて ふいに拍手が沸き起こった。 すべてが終わった時点で、最初にメンバーのシルエットが映し出された4枚のモニターと 真ん中の柱のようなモニターに映る文字。


「GLAY 10th Anniversary Final Dome Tour 2005 "WHITE ROAD"」


ドームツアーのお知らせだった。 日程と会場名が表示されるたびに歓声があがり、 気を抜いたその瞬間、特大の特攻。 マジでひっくり返りそうになりました。


さ〜て、明日もはじけるぞ〜!でもその前にこの足元の揺れを何とかして欲しい・・・。 そんな明日は400LV(汗)

■ セットリスト ■

THE FRUSTRATED
ALL I WANT
MERMAID
天使のわけまえ
BLAST
Blue Jean
May Fair
都忘れ
SPECIAL THANKS
Missing You
WET DREAM
coyote,colored darkness
ROCK ICON
STREET LIFE
ALL STANDARD IS YOU
軌跡の果て
Runaway Runaway
Billionaire Champagne Miles Away
ピーク果てしなく ソウル限りなく
BUGS IN MY HEAD
HIGHCOMMUNICATIONS

■ アンコール1 ■

ホワイトロード(新曲)
口唇
誘惑
BEAUTIFUL DREAMER

■ アンコール2 ■

南東風

■ エンディング ■

so far yet and so close


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