◆長編小説終了によせて◆

〜怪傑狐草紙〜

>>>感謝の気持ちによるあとがき

 これで長編小説も4作品目。ようやくコツを掴んできたかなぁといった感じの作品でしたが、やはりコメディというのは書いていて楽しいですね。とにかく面白かったというのが今回の感想です。コメディにしようと決めてからは、案外とんとん拍子にネタが決まってくれたのですが、じつは細々とした設定などは掲載直前に大幅に改定されて、まさにドタバタした慌しさの中での連載スタートとなったわけであります。まあ、それもまた楽しいんだけども。

 まず今回のタイトルについてですが、やはりメインが《狐小僧》という和風・・というか、時代劇のような設定の為、タイトルも日本語がいいなぁと思ってつけました。最初はストレートに『怪傑狐小僧』とつけたんですが、今回の作品も『結果オーライ★』と同様に、いくつかのお話をつなげて書こうと思っていたので、「小話がまとまったもの」=「草紙」といった連想に。
 ちなみに「かいけつきつねぞうし」とでも「かいけつきつねそうし」とどちらに読んでも構いませんが、私自身はずっと「そうし」のつもりでおりました。これはどうぞお好きに・・・。

 テーマである『何が善で、何が悪か』は、それなりに描けたのではないかと思っています。やはり勧善懲悪、《悪は正義に斬られるものである》という考えが元になったわけですからね。《狐小僧VS悪党》といった構図が基本。それだけではただの娯楽ですから、登場人物たちの成長を交えて書き上げていきました。
 キーワードは、『ヒーロー』『背中』『夢』の3つです。これが常に登場人物たちの周りについてまわっていました。智と父親との関係、母親との関係、友達との関係、ライバルとの関係・・・そのすべてに関連させて描いてみました。仕事に生き様を映し出す男の背中を描けたことが非常に楽しく、そして満足でした。かっこいい背中の持ち主=ヒーロー。背中で語るヒーローは男前。そんな私の気持ちが、文章のいたるところに散りばめられておりました。その気持ちは主人公である智に背負わせてみたんですが、ちゃんと伝わったでしょうか?―――智の見た男たちの背中は、智に何を与えてくれたんでしょうね。読んだ方ひとりひとりが考えてくだされば嬉しく思います(^^)。

 そして何気に今回も登場人物が多かったですね。個性が強い分、それほどごちゃつかずに済んで助かりましたが・・・(^^;ゞ
 今回のキャスティングも、自分としては大満足です。イメージ通りに当てはめられたし、それ以上にたくさん動いてくれたので、頭の中にある構想を文章化するのが楽でした。・・・まあ、あまりに動き過ぎて大変だった時もありましたが(^^;ゞ しかし本当にこのキャスティングという作業は楽しいものなんですよ。タレント名鑑をひっくり返したり、過去のドラマのサイトを見に行ったりしながら検討していくという地道な作業。大変だけどその分楽しいです。

 じつはこの作品、ただ単純に『大野のアクションが見たいなぁ』と思ったのがきっかけだったんです。以前にカポエイラをやってた姿見て、格闘アクションのセンスがあるかもしれないと感じたんですよ。それが舞台『センゴクプー』で可能ということがわかったので、一気に構成をまとめあげたんです。だから最初は、ごく普通の高校生が夜は義賊となって駆け回るという設定のみで、今のような人物背景もありませんでした。でもそれだけでは長編小説として成り立たないというわけで、あとからイロイロな設定を付け加えていったのです。とりあえず、「何気にハードな人生を歩みつつも、楽しんで生きている」様子を描ければいいな、と。ただ、前回の主演小説『結果オーライ★』とかぶらないように注意しないといけなかったんですが、キャラクター設定を作った時点で「あ、こりゃ大丈夫だわ」と直感。飄々としながらも考え事をスマートにまとめていた《大野探偵》と、イロイロな悩みを抱えつつも熱い思いで生きている《狐小僧》とでは、自ずと違ってきますもんね。同じ大野主演小説でありながら、まったく違った作品として楽しんでいただけたのなら幸いです(^^)。

 そしてぶっちゃけついでに、さらに突っ込んだところを申しますと、実は今回の作品は全44話の予定でした。当初、予告編を書いた頃には40話くらいだと考えていたんです。それで書きたいエピソードを箇条書きにして、それに沿って話を進めていったら、なんか40話には収まりそうにない雰囲気に・・・。まあ42話ってのもちょうどいいかもね、と開き直って書き進めていったら、それすらも怪しいムードになってきちゃったんですよ。それでカレンダーとにらめっこをする日々が続き、ふと雑誌を見たら、太一くんの出演ドラマが8月末から始まると知り、しかもその役柄が翔くんの父親役!!これは人物設定的にかぶる煤i ̄□ ̄;)!と思って、なんとかそれまでに書き終わろうと決意するに至ったんですよ。それが『44話で完結』と決めた理由なんです。でも結局は44話に収まらなくて、全45回の話となってしまったんですがね・・・。情けない話ですよね〜。もっとまとめる能力をつけろって!・・・はい、反省してますm(_ _;)m。

 もともとストーリーが、智の成長記みたいなもんだったので、ラストはあのような形となりました。続編が出せそうな展開でありながらも、ちゃんと完結できている―――と思うんですが、どうでしょうか??(^^;ゞ
 前回の長編小説『デザイア』も、ラストは読者に委ねる形になっているんですが、今回のも半分くらいは委ねた形になっています。
 礼子と結婚した国分寺。きっと最後まで周りの人間は気付かないかもしれませんね。茶谷さんに言ったところで、彼が話を広げるとは思いませんし、岩田だって想像もつかないでしょう。もし世間に国分寺のことがバレたとしても、礼子にとってはプラスにしかならないんじゃないですかね〜。だって、相手は『警視庁副総監の不正を暴いた刑事』ですからね。そんな優秀で有望な人間を選んだとなれば、礼子の目に狂いはなかったと賞賛される可能性が高いですから。相手の素性がバレたところで玉緒も安心ですよ。
 となれば、問題は智。しかし元々、智は大野家の子供。礼子とは戸籍上の繋がりはありません。礼子たちが智を養子に迎えたいと言い出さない限り、親子だということもわかりませんしね。智が今の状況に満足しているのであれば、無理に戸籍を移すこともないんじゃないでしょうか。こればっかりは《家族》の問題なので、新しく誕生した《家族》で解決していって欲しいですね(^^)。

 そんなわけで、今回も振り返ってみれば結構な大作となってしまいました。本当に書いていて楽しかったし、己の力量不足も充分認識させられました。これでしばらく充電期間にでも入って、また新たな創作意欲が湧いてくるまで勉強を重ねていきたいと思います。

 最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。ここに感謝の意を記し、あとがきとさせて頂きます。

 

>>>登場人物裏設定

 というわけで、今回も多くの登場人物がいましたので、それぞれについてちょっとずつ解説をしていこうと思います。ちなみに、今回もネタバレになりますので、小説を読み終えてからご覧くださいませ。



■大野 智■オオノサトシ
>>普段はのんびり屋で何事においても淡白な青年。だがしかし、己の使命に燃えると豹変!闇夜を駆ける《狐小僧》に変身です。どっちの智が『本当』なのかは、当の本人すらもわかっていないかもしれませんね。小説のはじめの頃と最後の頃とでは、だいぶ印象が変わったかもしれません。けど、智自身『何も変わらない』んですよ、本当は。
 予想外にたくさん動き回ってくれて、主役として申し分ありませんでした。智さん、これからもカッコイイ役どんどんいけるよ!!(笑)

■横山侯隆■ヨコヤマキミタカ
>>名前を元に戻しての起用。キャラクターのイメージ的に『裕』より『侯隆』の方がいいかなぁと思いまして。『黙っていれば美形』という条件に当てはまるのって、ヨコか内くんくらいかな、と(^^;ゞ とにかく容姿重視!ちなみに侯隆は、今までの学費すべてを奨学金で補えるだけの頭の良い子という設定です。教科書の一言一句を間違えなく覚えたり、一度でも習ったことは忘れないとか、そういう特殊な能力に秀でている役です。美形で頭が良い―――天は二物を与えた・・・だけでは面白くないので、貧乏という設定を取り付けてみたのであります。まあ彼もまた、ハードな人生を楽しんで生きている人なので、書いていて本当に楽しかったです。誰より大人な侯隆ですが、北本を前にするとなぜか子供になっちゃいました。北本には、自分の理想の父親像を重ねてたりするからでしょうね。最後の最後で、自分の気持ちに素直になれたみたい??個人的に、ヨコは演技達者だと思う。

■秋山 純■アキヤマジュン
>>かき混ぜ役として出したわりには、大学でのシーンでしか出番がなかったですね(><)。当初の予定では、もっともっと《狐小僧》に絡んでくるはずだったんだけど、その役目が太一くんや岩田に移動してしまったので、結局は普段の智の拠り所的存在に。大学のシーンを楽しくさせてくれたのはアッキーのおかげですかね。もっとオタク風に描いちゃっても良かったかなぁ、と少し反省。

■国分寺太一■コクブンジタイチ
>>いわずとしれた太一くん。当初、《狐小僧》を追う刑事はジャニタレ以外で、と考えていたんですが、ただ追いかけるだけの刑事というよりは、それが身内になっちゃうという突飛な設定にした方が面白くなるかな〜と考え、意外性を優先させ起用となりました。じつは礼子が母親役ということが先に決まっていたので、並んだ時に「ありえなーい!」と思わせることも必要だったんですよ。・・・ごめん、太一くん。でも、ホント真面目な熱血漢刑事にピッタリで、太一くんをキャスティングして良かったと、心から思ってます(^^)。

■岬 礼子■ミサキレイコ
>>高島礼子さん。国民的女優でありながら、智の生みの親でもある奔放さも兼ね備えた女性ということで起用させてもらいました。最初に考えついた設定が、『智は大女優の隠し子』というものだったので、この女優役選びがなかなか大変だったんですよ(><)。年齢的にはちょっと若かったんですが、『もてるのに結婚しない、謎の独身女優』というイメージも必要だったのでちょうど良かったんですよ。高島さんて、普段の笑顔とかも素敵なんですよね。智の「母ちゃん」って呼び方に応える顔とか想像しやすかったです。おかげで礼子のシーンは書きやすかった!

■楠木玉緒■クスノキタマオ
>>中村玉緒さん。岬 礼子の事務所社長。美人で強い女性というイメージにより起用。礼子のことを娘のように思っているために、あれだけ結婚にも反対していたわけです。玉緒さん自身は京都の人なので、言葉はそのまま使おうと思ったんですが、京都の言葉って予想以上に難しいですね(−−; なんか侯隆の関西弁と同じくらい胡散臭いものに・・・!ごめんなさいm(_ _;)m
 ちなみに、玉緒と旧知の仲であるレストラン店主、藤尾俊二は、オヒョイさんこと藤村俊二さんです。立て篭もり事件の現場になったりもしたけど、智と国分寺、礼子の仲を取り持った重要な場所ですね。昔から、藤村さんにはレストランかバーのマスターというイメージがあったんですよ〜。

■楠木信吾■クスノキシンゴ
>>葛山信吾さん。仕事もできて、背が高くカッコイイ男性というイメージで起用。ある意味、太一くんと対になるタイプの男性ですよね。マネージャーは礼子との結婚を匂わせるような相手を、と思ってたので、葛山さんの外見はイメージにピッタリでした(^^)。礼子と並ぶとカッコイイんだわ、これが!(笑)礼子と国分寺の仲を応援してくれた彼は、本当によくできたマネージャーですよね。きっとこれからも、《大女優》岬 礼子を支えてくれるでしょう。玉緒も安心だわ。

■大野寛治■オオノカンジ
>>津田寛治さん。背がすらりと高く、目鼻立ちのくっきりした個性的な顔、穏やかさと激しさとを持った独特な雰囲気の役者―――それが智の父親役だと考えて、その結果選んだのが津田さんでした。なんというか・・・『役者魂』みたいなのを感じるんですよね。小説では回想シーンでしか登場しませんでしたが、智の中でも礼子の中でも、そして私の中でも圧倒的な存在感のある人でした。津田さんのイメージ・・・ジャニファンの中では『模倣犯』かしら?

■冬木裕男■フユキヒロオ
>>モト冬樹さん。撮影所時代からの寛治の友達で、智の面倒を見てくれた優しい「おっちゃん」。とにかく人の良さそうな雰囲気がイメージピッタリです。結婚詐欺に遭っちゃいましたが、きっと彼なら別の幸せの道を探せるはず!頑張って欲しいものです。ちなみに武東裕男さんというのが本名なので、名前が『裕男』に(笑)。

■横山智花、横山光平■ヨコヤマトモカ、ヨコヤマコウヘイ
>>黒川智花ちゃん、松本光平くん。侯隆の妹、弟ということで、もう本当に見た目だけで決定。可愛くてキラキラした瞳の持ち主たちです。それでいながら強さも忘れずに。出番はほとんどありませんでしたが、侯隆にとっても智にとっても《オアシス的存在》であったに違いありません。一応設定としては、彼らも将来は侯隆と同じように奨学金のみの道を歩いていく予定です。頭のいいご家庭ですねぇ(^^)。智花ちゃんは『金八先生第7シリーズ』に出演が決定。これからも注目の女優さんです。

■寿 公美子■コトブキクミコ
>>森 公美子さん。明るくて元気なイメージから起用。礼子の付き人だった公美子は、ものわかりの良い女性で、密かに一児の母という設定もありました。まあ今回はその部分は必要なさそうなのでカット。あったか〜い家庭の雰囲気を作り出すのにピッタリな人でした。

■岩田康文■イワタヤスフミ
>>寺脇康文さん。フリーライター。普段はグータラしてそうなイメージで起用(・・・失礼な)。いや、適度に力の抜けた感じと、熱のこもる時とのギャップが激しそうなので、様々な事件を追うライターとしてはピッタリだったのではないかと。彼はこれからもイロイロな事件を追いながら、充実した生活を過ごしていくのではないでしょうか。それでも普段はグータラなまんまで、樺山に尻を叩かれていそうですが(笑)。
 さてそんな樺山。もうおわかりかとは思いますが、イメージはそのままKABA.ちゃんです。寺脇さんが背高いので、並ぶ相手もそこそこあった方がいいな〜と考えて。ついでに編集長は、でんでんさんあたりかなーと考えてます。まあ漠然とした雰囲気なんで、こちらは好きな人を当てはめていただければいいな、と思います。

■藤堂 毅、藤堂莉子■トウドウタケシ、トウドウリコ
>>升毅さん、小島莉子ちゃん。カネに執着した為、家族をも失いそうになった男と、その娘。《狐小僧》に、《カネ》の意味を教えた重要な人物かもしれません。升さんは、ずっと自分の小説で出したかった人なんです。私が初めて升さんを見たのは、『木曜の怪談』の中でやっていた堂本光一主演の『サイボーグ』という短いドラマでのGO役。そこで見た時から、個性的な人だなぁと思ってたんですよ。莉子は、智花の同級生という設定だったので、アイドル名鑑の中から抜粋しました。莉子ちゃん自身は、まだそれほど活躍していないようですが、こういうチョイ役で出てくれればいいのにな〜、なんて個人的に思ってみたりして。

■能世富士子、本田原弘樹■ノセフジコ、ホンダワラヒロキ
>>奈良富士子さん、松方弘樹さん。アロマテラピストと画廊のオーナー。こちらは単純にイメージだけで起用。古くは『ウルトラマンレオ』、ジャニ関係だと『ネバーランド』―――ヒナのお母さん役だったと思われます(見てないので詳しくはわかりませんが)―――に出ていた奈良さんは、口元にほくろがある、かなり色気のある美人です。松方弘樹さんは、釣りの好きな『遠山の金さん』といえばわかるでしょうか(^^;ゞ

■相徳連太郎■ソウトクレンタロウ
>>三國連太郎さん。回想シーンでしか出てこないわりには、物語に重要な鍵を落としていく人。すべての発端は、土地持ち資産家だった彼が脱税をしたことでしたね。それが引き金で宮澤も悪の道に・・・。結局は、相徳の残したメモが宮澤の首を絞めることとなったのも面白いというか、皮肉というか。

■上條まなみ■カミジョウマナミ
>>本上まなみさん。ほんわりとした雰囲気で、美人局なんて絶対しそうにないタイプの人というイメージで起用。相徳の隠し子でもあった彼女は、相当悲惨な人生を背負ってきましたが、北本によってかなり更正されたのではないでしょうか。まなみにとって、北本は理想の父親でした。いえ、北本こそが、本当の父親の顔さえも知らないまなみにとっては、かけがえのない父そのものだったのです。今度こそ幸せになって欲しいものですね。

■君塚総一朗■キミヅカソウイチロウ
>>北村総一朗さん。大物代議士という肩書きに合うということで起用。名前負けしないですよね〜、北村さんは(^^)。一見悪いことをしなさそうなタイプこそ、平気で悪いことができたりするもんです。まさにそんなイメージにピッタリでした。

■小泉孝明■コイズミタカアキ
>>榎木孝明さん。君塚の秘書でありながら、じつは黒幕だったりする重要人物。知性のある風貌から起用させて頂きました。君塚の下で様々な出来事を操っていた男です。カジノの提案も、じつは小泉が発端だったり。恐ろしいほど頭の廻る男も、奇想天外な《狐小僧》には完敗でしたけどね。

■成田幹久■ナリタミキヒサ
>>東 幹久さん。名前を変えながら人を欺き続ける詐欺師(?)。最後までその正体はわからなかった人ですね〜。《狐小僧》と一戦を交え、最終的には警察の御用となりましたが、なんとなく彼はまた社会の中で平然と生きていきそうな予感が・・・。カネの匂いがするところ現れる―――もしかして《狐小僧》にとっては、便利で厄介なライバルかもしれません。

■波佐間吉彦■ハザマヨシヒコ
>>袴田吉彦さん。騙されたガンマニア。ちょっと暗くて、どこか一途な雰囲気のある人ということで起用。樋浦に騙されていた彼も、《狐小僧》の活躍で、少しは救われたかもしれませんね。それでも罪を犯してしまったのだから、それなりの償いはして欲しいですね。もう過ちを繰り返さないよう、彼にも幸せになって欲しいなぁ。

■樋浦 豊■ヒウラユタカ
>>松重 豊さん。警視庁捜査2課の警視。パッと見た瞬間、国分寺たちのライバルとして決定!何しろ見た目がイメージ通りです。阿部寛さん主演で今井翼も出ていた『最後の弁護人』での、いやみったらしい検事役といったらわかるでしょうか。とにかく樋浦は上の人間についていって出世しようと目論むタイプ。たまたま同じ大学の出身だった副総監の腰巾着とでもいいましょうか。頭の中は自分の出世のことばかり。まさに嫌味な警視でした。・・・松重さん、ごめんなさい。ホントは優しい人だってことわかってるんですけど(^^;ゞ

■宮澤辰夫■ミヤザワタツオ
>>梅宮辰夫さん。カネの亡者となった警視庁副総監。風格や見た目から起用したんですけど、なんかこう・・・微妙なことになっちゃいましたね(^^;ゞ バカラ賭博だなんて、かなりタイムリーだったわ・・・(黙)。ま、とりあえず犯罪はしっかり露呈し、警察内部の腐った部分も取り除けたので良かったことにしましょう。

■斎藤 剛■サイトウゴウ
>>加藤 剛さん。警視庁総監。副総監の年齢などから推し量って起用。・・・というか、完全なる個人趣味であります(笑)!加藤さんといえば『大岡越前』が有名ですが、刑事だとか検事だとか警察絡みの役も多くこなされてるんですよ。そんなわけで、重要人物としての登場となったわけであります。もうとにかくあの上品な微笑と美声!!大好きです!!(←告白?!)

■茶谷 啓■チャタニケイ
>>谷 啓さん。もうすぐ定年の警部補。これまた見た目のイメージで起用。国分寺とは絶妙ないいコンビになってくれて良かったです(^^)。これでも昔は厳しい男だったという経歴も、数多くの刑事、探偵モノをこなしてきた谷さんならバッチリ合うでしょうし。定年間際に警部に昇進。総監の粋な計らいとでも言いましょうか。とにかく最後の日まで事件を追って走り続けて欲しいですね。・・・もちろん国分寺と一緒に。

■北本 真■キタモトマコト
>>藤田まことさん。《狐小僧》にすべての技術を教え込んだ《ねずみ小僧》でありながら、児童養護施設『なないろ学園』の園長。優しさの中に厳しさを併せもった雰囲気で起用。藤田さんというと、『はぐれ刑事』の安浦さんのイメージが強いのかしら?私としては中村主水なんですがね(^^;ゞ 侯隆とはなんとか和解できたようで、とりあえず最後はハッピーエンドで良かったです。ちなみに、北本には剣道や柔道の心得も少々あるという設定でした。剣道はたしか藤田さん自身もできたはず。それに、ほっかむりをした《ねずみ小僧》という風貌も、なんとなく似合ってると思いませんか?『なないろ学園』にも新たなスポンサーがついて、こちらも安泰ですね。
 ちなみに職員の泉 弓子は、藤田弓子さんをイメージに。優しくて穏やかな『お母さん』って雰囲気が素敵な人です。これからも北本を支えて頑張っていって欲しいです。

■重森光子■シゲモリミツコ
>>森 光子さん。岬 礼子を後押ししてくれる、日本を代表する大女優。もう説明の必要はないでしょう(笑)。ドラマで言えば特別出演ってことになるんでしょうかね。密かに考えている設定では、智のいる礼子のことまでをも理解して、そして力強く応援してくれる人なんです。「女優にとって《秘密》のひとつやふたつ、必要なエッセンスよ」みたいな(^^)。



 他にちょろちょろ出ていた人物は、下の名前がある人はその名前から想像していただければいいかな、ということで割愛。苗字しかない人は、イメージも適当なのでお好きなように想像していただければありがたいです。

 以上、最後まで長い長い文章、お付き合い頂きありがとうございました(^O^)!

2004.9.8