六、私の幸せ


はじめてあったときのことは。
今でもよく覚えてる。
考えれば運命的で。
偶然のすごさをはじめて知った。
それからお互い好きになるのは早かったように感じる。
そして別れも。
とてつもなく早かった。
三ヶ月という時間が。
とてつもなく長くて。
とてつもなく短かった。
今も時折夢に見るの。
いつも会っていた公園で。
笑顔が絶えず笑っていた。
ただ。
大好きだったあの人の笑顔は。
もう思い出せないけれど。
貴方に会えなくなって。
苦しくて死にたいと何度も思った。
だけど。
今はまた恋をして。
隣にいてくれてる人がいる。
それがどれだけ幸せか。
私はよく知ってるつもり。
大好きだった人。
大好きな人。
忘れることはできないかもしれないけど。
今、幸せだって言えるから。
私は今の幸せを大事にしたいと毎日願っている。