五、絶望のとき


「ウザイ」
その文字を見て。
思考が停止した。
急にこみ上げてくるものがあって。
その場から駆け出して。
吐いて
吐いて
吐いて
まるで全てを吐き出すように
吐いて
吐いて
吐いて
吐いた
いつか来る現実がきてしまったのだと
同時に涙もこぼれはじめ
もう戻れるかわからず
ただ、只管に
私は
吐いた