一、まるで病気みたいに
「まるで病気みたい」
ふともらした言葉。
彼といる度に。
過ごす時間が増える度に。
何とも言えない気持ちが日に日に増して。
溢れて止むことを知らない。
「まるで病気みたいに」
菌が体にいるように。
風邪よりもひどい。
インフルエンザみたいな。
辛い辛いと思いながらも。
やっぱり彼を好きだと思う。
好きすぎて、きっとその内おかしくなって死んでしまうんじゃないのだろうかと思う程に。
「まるで病気みたいに」
彼が好きでしょうがない。