+++あの頃から今へのつまらない宝物+++




ふと目に留まった

留まってしまった

これに目が留まるという事は…

私は今

寂しいのだ

近頃は見向きもしなかった棚

幼い頃に宝物≠この棚に誇らしげに飾っていた記憶が

ぼんやりと訪れてきた

引き寄せられるように近づいて見てみる

どうしても苦笑しか出てこない

何故なら

つまらないモノばかりが棚に並んでいるから

宝石でもないただの川原の石

忍んで行った城下で買った安い玩具

使い込んで使えなくなってしまった剣

そんなつまらないモノが

宝物≠ネのは

その一つ一つが

君との思い出だから

そして

君の髪を結っていた紐を手に取り…


私は心から君を想う


何故だろうな

ほんの少し前まで当たり前だと思っていた

君の隣を歩く私を

私の隣を歩く君を

同じ刻に

同じ場所で

同じ夢を語らいながら…

それが日常だとは思ってはいなかった

それでもそれが日常だったあの頃は

それを当たり前のように感じていた

でも今は違う

だから今…

凄く

寂しいと感じている

君が一国の主となり

私も君のために軍師となった

あの頃とはもう違う

けれど君は私をとても大切にしてくれている…

あの頃と同じように

私もそんな君との『今』がとても幸せだ

あの頃があるから今がある

それでも



寂しいのは

君にここ半年の遠征で会っていないからなのだろうか?

君に留守を任され君は出陣した

主に頼られるはとても名誉な事であり個人としても嬉しい

でもやはり私は君がいないと…離れられると…

女々しいくらいに

君に会いたい

君に逢いたい



寂しくなってしまう

だから君との思い出…宝物≠ェ目に留まる

まだ夢だけを魅て互いに自由だった

あの頃の日常に少しだけ浸りながら


心から君を思う


そうすればまた

寂しさは消え『今』に戻れる


「…孫策」


あの頃と今の区別のついた自分になれる

つまらないモノそれでもあの頃からの宝物

あの頃から『今』へのつまらない宝物




―― 鰯の頭も信心から ――



                     



fin








おまけ


「都督申し上げます」
「何だ」
「殿からの伝令にて反乱軍は鎮圧明後日には戻られるとの事」
「!…そうか」
「そんなに嬉しいか?周瑜」
「とっ殿!?!?!?!?」
「孫策!?」
「おう!ただいま周瑜っと伝令ごくろう下がっていいずぇ〜」
「はっ失礼いたします」
「孫策何で」
「あぁ後片付けは黄蓋と太史慈に任せてきたんだ大丈夫だぜ」
「君はまったく…いつも…」
「それに早く周瑜に逢いたかったんだ」
「///…君には適わないな」
「俺の逢えて嬉しい?」
「嬉しいに決まってるだろ」
「俺も嬉しいぜ周瑜」
「怪我はないな?孫策」
「あぁ快勝だったしな…周瑜仕事の話は今は無しな」
「…解った」
「そんじゃゆっくり半年分楽しむかな♪」
「///」



atogaki
何がなんだか解んないかなりいちゃってる周瑜になってしまった(汗)
本当は正常な甘いの書きたかったんだけどな…文章能力が著しく低い
私には夢のまた夢ですね(本当にな)策瑜は甘いのが一番です!
最後にこんなキチガイな文を読んでくださってありがとうございました