青桐妄想劇場 / 鋼の錬金術師※パラレル (ロイ×エドワード)


ロイとエドに子供がいます。女体化はしてません。苦手な方はリターン願います。
大丈夫!な方は下へどうぞ!

















始まりの日










色んな経緯があって一緒になった二人が


ちょ、何でここまで付いて来るんだよ!
君をアイシテルからに決まってるじゃないか鋼の
恐すぎなんだよ!てか何でこんな時間帯に軍部にいないんだ仕事しろ!!
今だって仕事をしている!軍に所属する錬金術師の育成事業の展開の一環として…
俺は休暇中で滞在先のホテルでの食事中だぁああああ


色んな経緯で一つ屋根の下に生活することになり


はぁ!?俺が大佐と「どうせい」!?ふっざけんなよ!!
何とでも言いたまえ!とにかく君は契約書にサインをした!!
それは、滞在先の空家の契約書だろーが!!
それを買い上げたのはこの私だ!
どうせ職権乱用だろ!!


取りあえず幸せに暮らしていました。


そんなある日の出来事
エドは簡単な夕食を作っていた。最近調べ物が多く図書館にこもりがちだったのでちゃんとした食事を摂取してなかったので久しぶりに街に出て食材を買ってみた。 旬の食材が並ぶ街の市場は季節を実感できてとても良いものである。 そしてエドが夕食を作るもう一つの理由が、国家錬金術師であるエドが所属する軍の上司であり同居人(恋人)であるロイが1週間ぶりに出張先から帰ってくるとの連絡があったからだ。 同居と言っても互いに仕事がある上、時間帯も合わないのでなかなか同居らしい事はできてはいないのだが。 「こんなものかな」 エドが鍋の火を落とした時と同じ頃、玄関の鍵が開かれる音がした。エドはもうすぐ開かれるであろうドアの方に視線を移した。 何だかんだと言っても会えるのは嬉しいし、このように時間が合うのは珍しいので少々口元が緩んでいた。 しかし、エドの元に現れたのは姿ではなくまずは声だった。 「エド、ただいま…すまない両手が空いていなくてねドアを開けてくれないか?」 聞き慣れた声は特に以上は無く安定している。軍の人間の性かエドはドアにゆっくりと近づき気配を一瞬感じ様としたが おかしい様子は無かったので空けることにした。 久しぶりの再会にはなるので、いつもより3割増で笑って出迎えてやろうとエドはドアを開ける 「おかえ…り、たい…さ」 開けた瞬間目に飛び込んできたのは声と同じように見慣れた同居人であるロイだった。 ただ、エドが笑顔を引きつらせて声がどもり途切れ途切れになったのは彼の腕に見慣れないモノ… いや人がエドの視界に飛び込んできたからである。 「…」 「エド、あのだな…」 ロイの言葉を遮るように練成音が鳴り響いた。エドの左腕のオートメイルの腕が剣の変形していくのが分かる。 ただそれをロイの方向へ向けなかったのは、エドの人間としての理性が働いたからであろう。 勿論ソレがロイの腕の中でなければ確実に突きつけているのだが 「説明してもらおうか?」 地の底から響くような声がロイの耳に届く、無理もないこのようなことになれば自分は高確率で疑われる生活はしていたと 自分でも自覚している。しかし、目の前の愛しい少年が現れてからは一切そのような事は無かった… (て…私は何を考えてる) 「何なんだよ…その赤ん坊は」 エドの声の低さと怒りは変わってないが、先程より静かにはなった。 恐らくロイの腕の中抱かれているのが、何も分からない赤ん坊であり気持ちよさそうに眠っているからであろう。 女ならともかく、赤ん坊を外に放り出すわけにはいかないのでエドはリビングに戻りロイはその後に続いた。 この日を境に二人の生活は一転した 「おっおい!!エド!見ろ寝返りをうったぞ」 「え?うっわ…可愛いvv今こいつ笑ったじゃん・・・あ天花粉がない」 シンプルで本や書類の多かった部屋が片付けられ、カーペットが敷かれてベビーベットが置かれ小さな洋服ダンスも置かれるなど 生活感のある部屋になっていた。 「なぁエドそろそろ俺にも抱かせてくれよ」 「嫌だ、ジュニアは俺の方が喜ぶからな!」 大佐が抱きかかえていたあの時の赤ん坊は、戦争孤児だった。 出張先であった地方の紛争鎮圧後に多くの孤児がその地方の近くの村の孤児院や教会に預けられる中、生まれたばかりであった赤ん坊であったその子にはまだ病院が必要だった。 しかし、紛争による負傷者が近隣の病院に溢れ、赤ん坊を診れるはずもなく軍部で中央の病院に搬送することになったのだ。 何故、大佐が赤ん坊をその病院から連れて帰ったかと言うと… 「やはり似ている」 「え?」 「ジュニアと君はやはり似ているよ」 「まぁ髪は俺と同じ色だなでも…」 「?」 「何となく雰囲気は大佐…ロイに似てる気がする」 抱いた赤ん坊を見て何処となく自分を待つ少年を思い出したからとでも言っておこうか。 情に流される訳ではない、今までこの子供のように孤児になった子は数多の数程見てきたが、この子だけは何故か放ってはおけない何かがあった。 現に今までそのような感情を持ったことなどはなかった。ただ、一足先に中央に戻る身分として自分が預かる事になった赤ん坊を長い間抱いていて そう思ってしまったのだから仕方ない。 軍人としてはあってはならない感情だ ロイはそう呟いた。エドはその話を聞いて何とも答えなかった。 善しともせず、悪しともせず連れて帰ったあの日に話し終えた後静かに出て行った。 そして… ただいま エド… お湯沸かせよ ? 大佐、本当に暫く面倒見る気だったのか あぁそれは にしては哺乳瓶とかベビーバスとか何も買って来てねーじゃん、ったく気が利いてねぇなぁ 笑顔で買い物袋を抱えて帰ってきた。中には赤ん坊の為と思われる物が詰め込まれていた。 その笑顔と声にロイは不安が薄らぐと共に安心できたような気がした。 「ロイ」 「何だ?」 「どうしたんだよボウっとして!ジュニアにつける天花粉ないから買って来いって!」 「あ、ああ」 遠くを見ていたロイの目にエドと少し成長した子供が飛び込んできた。 急な事であったにも関わらずあの日からもう既に半年が経とうとしていた。 「行ってくるよ」 エドにキスをしてジュニアの頬にキスをして出て行ったロイにエドは呟く あの日ロイに言おうか言わないでおこうか、迷って結局言わず出掛けた時に飲み込んだ言葉 「人間らしいんじゃないの?」 色んな事を思いながらもこうして3人での生活が始まった お揃いのパジャマを持って茶化しに来たロイの部下の話や、心配で頻繁に兄のもとに通う弟のはなしは、また今度 ひとまず終劇

written by 青桐候也(Tic Tac)