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居候先にはたまに野良猫がやってくる。
僕が夏に旅に出る直前には仲良くなった。
名前を勝手につけた。
「シャケ」
（まったく意味はない）

僕が旅に出るとシャケは寄り付かなくなった、らしい。

僕が冬に戻ってきてしばらくしたら
またシャケが顔を見せるようになった。

僕がいない間のこの部屋はしばらく
僕のにおいが消えていた。
僕が戻るとまた僕のにおいになっていく。
シャケは僕のにおいを覚えているのか。

僕が部屋でこたつに丸くなってると。
やつも勝手に上がりこんできて
横で丸くなってたりする。
そんな冬の風景。

[03.12.07]sun
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