「居・場・所」whereabouts / scene / location / place / space / field 居場所。結局のところ、いつも自分の居場所というものを探して ふらふわしているのでした。 で。居心地のよい場に流れ着くと沈降します。 居心地のよさは刻々と変化するので、また浮游します。 搭載されている空間認識能力はなかなかのモノで。 場の位置の把握はもちろんのこと、場の時間、明るさ、におい、音、濃度、 密度、湿度、温度をとてつもなく主観的に掌握し、 そしてそれらの総合と居心地感受回路との連繋を得意とします。 何の話? くらげのはなしです。 居心地のよい場をみつけると、まず地べたに座り込むのでした。 さらに安心すると横になる習性があるのですが。 けれども。やはり海流が・・・。 欲しているのは。『堅固な砦』ではなく。 もっと曖昧な変化の場、場の変化。 固定された『所』ではなく。 その時々の居心地のよさを生み出す『場』自体。 [01.09.01]