「属性」attribute / habit ひとたびナニカを決めると途端に環境が語りかけてくる。 それはヒトであったりラジオであったり本や映画やうたであったり街のちらし や看板であったり。「旅に出よう。歩こう。」と決めてからもそういったシン クロニシティが激しい。それは流行とはまったく別次元の、とても個人的であ りながら『個』を越えたナニカによるシグナル。 シンクロしやすい状態は周囲から、紙一重、浮いているような、沈んでいるよ うな溶け込んでいるような孤立しているような、感じ。相反する性質、状態の 狭間を漂ってる、感じ。それは意識的にではなく、生理なのかなぁ。それはお そらく月の持つ属性とさらにシンクロしているのだろうけど。 「旅は終わった」と思い、しなかった時期があった。しなかった、と言うより、 できなかった。あまりにも10年ほど前の旅がインパクトありすぎて。頭のな かを整理出来なかった。 旅に目的やらナニカを求めていた訳でもなかったのに。なぜか旅に出る必要性 を感じなくなってしまう。というよりも。旅に出るのが、こわい。それは外部 から危害を加えられる、事故、盗難に遭うといった表面的なことではなく、漠 然とではあるけれど、今までのこと(経験やら考えやら生活やら)をぶち壊さ れてしまうような気がして“こわい”。 でも。結局、また旅に出てしまうのは、すべてをぶち壊してしまいたい衝動を 伴う『旅人』の属性であるのだろうか。 [01.09.01]