「ヒルネ」HIRUNE / siesta 肉体のための睡眠ではなく、心のための昼寝をしていますか? 昨日の疲れを補うためでもなく、明日の朝に備えるためでもない、 そんな昼寝を楽しんでいますか? 陽の当たる場所を少し歩いてみましょう。 光のつぶつぶが自分の昼寝すべき場所へと案内してくれます。 仰向けになったりうつ伏せになったり、右向いたり左向いたり。 いろんな面を太陽に見てもらいましょう。 お腹ばかり見せていたら背中が寒くなるでしょう。 右半身ばかり見せてたら左半身が寒くなるでしょう。 そう感じたらゴロゴロ転がってみましょう。 ゴロゴロ転がりながら太陽の暖かさ、優しさを全身で受けとめましょう。 肉体を突き抜けて心にまで到達した暖かさはやがて眠りへと誘います。 過去も未来も気にすることのない現在のための眠りへと誘います。 いまここにあるしあわせを感じる瞬間です。 さてと、冬の陽だまりが誘うので僕は昼寝に出掛けます。 [96.11.26]