長崎各地の伝承を集める中で気付いた事。 それは民話の中に、私達がよく知る妖怪たちが思いの外多く登場していたことでした。 火車、覚、産女、蛇帯…数え上げれば、キリがありません。 しかし語りの場を失った妖怪達は、今では文献の中で眠っています。 それは非常に勿体無い事だと感じました。 妖怪は民間伝承を支えてきた重要なファクターです。そして昨今の妖怪ブームから鑑みるに、これからの民間伝承を支える上での鍵だと思われます。 けれども拙サイトでは多くの話群の中に妖怪達が埋没してしまい、非常に希薄になっていると感じました。 数ある民間伝承の中から妖怪に焦点を当て、妖怪に関して思うままに語ってみたい。 そのような思いから開設したのが、長崎民間説話資料館別館「長崎物怪拾遺」です。 ここでは長崎の伝承に見られた妖怪の数々を、可能な限り過去の妖怪画と一緒に紹介しています。 私は妖怪に関する造詣は深くないので、解説部分においては多くのご指摘があろうかと思います。多くの妖怪好きの皆さんの意見を取り入れていきたいと思いますので、何かお気づきの点がありましたら掲示板のほうへご連絡ください。 長崎民間説話資料館管理人 ゆーぞう |
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