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鳩を愛に呼ぶ


私は彼の後ろを歩いていて、彼は私のことなんて忘れたように、私の前を歩いていた。
明け方からもう朝になった時刻は氷を溶かすような太陽を連れていて、
濡れた地面を踏む私の足はたった今離れた淋しさを覚えたまま、だらしない歩き方をしている。
「〜♪」
彼は、私の良く知る・・・というか、きっと私の方が良く知っている曲を口笛で吹いている。
やわらかで止め処ない、唇から空に溶けるメロディー。
それはもしかしたら、彼が私のことを忘れてなんかいないって言う意思表示かもしれない。
けれど私は言葉を発することもせずに、彼の賑やかな背中を追っている。
今日はいつもよりとても寒くて、あまりによく晴れていて、空は青すぎて眩しい。
大切な「さよなら」の日には、丁度いい日だったのだと、思う。
まだ胸は塩からい悲しさを残していて、目も頬も火照ったままで、あつい。
最後に見たあの顔も、妙に強く網膜の中に焼きついている。
だけど私が再びその「さよなら」に再会することはもう無いのだろうし、
たぶん、私の前でなんにも気にせずぶらぶらと歩いているように見えてしまう彼だって、
きちんとそれを理解しているのだろう。
全部知っていて、だからきっと、こうして私を連れて来てくれた。
「・・・・♪」
私は誰にも聞こえないぐらいのか細い声で、彼の口笛に声を重ねる。
サビにかかる直前の、高まり。どんなに格好悪くても、今は、嘘をつきたくない。
私は、うれしかった。
彼が一緒にいてくれて、とても、うれしかった。
「♪〜」
彼は気付いているのか気付いていないのか、振り返らずに口笛の音を強くさせる。
私たちの声は似通っているところなんかカケラもなくて、
ふたりが重なった音は笑ってしまうぐらい不器用なものだった。
それでも、別れの後のかすかな希望を唄った曲は、私たちの距離を埋めている。
青い空が眩しい。
私は泣きそうになりながら太陽を仰いだ。
大きい。広い。果てしない。呼吸をすれば、白い息が舞いあがる。
『ここで見てた青い夢を翼にして、いつか誰かに届いていくだろう。』
口ずさんだ歌詞の一辺が、頭によぎって、流れていく。
あまりに遠くて眩しい光。
泣いたまぶたが彼の背のオレンジを鮮やかに映して駆け抜ける。
不器用な言葉。不器用な私たち。
貴方にもきっと届くと願う。私と彼を包んでいる、唄。

さゆり&ニッキー


















縷々骨々


彼女が真下で、心底嬉々と笑っているのを見たのは、一瞬の出来事でした。
その0.何秒後かには、僕も、彼女も、おろかで醜いかたまりになっていたのでしょう。
再三、彼女は僕に向かってふてぶてしく言っていました。
『貴方は私に見合うヒトよ。だから、私の慈しみを受ける権利があるのよ。』
『私を嫌ってくれるのね?私を棄ててくれるのね?お願いよ。お願いよ。』
それは既に世間から見ても僕から見ても病的と言える感情でしたが、僕は大人しく頷いていました。
しかし、彼女の「己を嫌う」という考え方にはどうしても納得できませんでしたので、
その言葉を聴いたときだけ、僕は強く彼女に反発しました。
『死の美しさ!愛の尊さ!アンテナ屋さん、貴方はばかよ!!』
僕がそんな態度を見せると、彼女は言動を荒げて狂ったようにもなりました。
何故彼女がそこまでして他人から嫌われたいのか、という理由は、
結局分からず仕舞いになってしまいましたが、その事に関してあまり凝りは残っていません。
今、がらくたのようになりながらも確かに生きている彼女の存在が、
どうしようもなく、愛しく大切な存在として僕の中に息づいているからです。
彼女は、彼女が再三言っていた宣言通りのことを成しました。
あの時屋根で不用意になった僕を、確かにその手で受け止めました。
溢れるように目を見開き、にこりと笑って、僕の身体を抱きとめました。
『アンテナ屋さんを好きになってあげても良いの。恋してあげても、良いのよ。』
己を心から侮辱しながら、僕を心から好こうとしてくれた彼女。
彼女の頭上に有った「アンテナ」は今、彼女から離れたところでぐるりぐるりと廻っています。
僕は彼女の白く細い手を取りました。
氷のように冷たいその手は、それでもまだ、彼女が呼吸をしている証明を成す、脈を打っていました。

釈迦


















昨夜の嵐は遠くに過ぎて


彼は、まるで己が何者なのか分からないとでも言うように、辺りを鈍く見回した。
脳が千切れるような感覚と、必死に抱いていた重い記憶は今やすっかりその頭から抜け落ちている。
視界に写るのは荒廃しきった大地とただ打ち崩れた瓦礫の山だけだった。
眼の中ではチリチリと暗い赤色が幽かなランプのようにゆるく点滅している。
「グ・・・ガ、ア、ア、ァ、ギ・・・・」
喉を振り絞ろうと、そこには醜い獣の咆哮に似た低音がまるでおぼろげに響くばかりで、
声という声はその形をなくしたまま、彼の中でわだかまる。
足を支える感覚すらない。
手を己の眼下に晒してみれば、ぶよぶよとした血塊のような手の平が映る。
恐れはなかったが、理由を認識するその理解に及ぶことはない。
まるで屍の残骸のような場所を当てもなくうろつきながら、彼はのっぺりとした笑い顔を独り、まとう。
故意に封じられたとも例えられる記憶は錠前に支配され、
何故自分自身がこの地に存在しているのかと問う哀しい前提さえ、彼の心には居付かない。
冷たい鉄を被った笑い顔。どす黒い臓器のような身体。寒い熱。
それを、彼はひどく雑に揺らせた。
愛する女の顔をどこか虚ろ気に思い返そうとしたが、それすらも適わなかった。
言葉にして呼ぶ者など誰もいない。
そこには彼という生き物しか、佇んでいないようにも思えた。
人にも魂にもなれなかった彼を覆うのは、憎悪と後悔で形成された、愚かな罪の肉片だった。

鬼-BE


















無明長夜


彼女は誰かを待っているわけではなかった。
そこに彼女を受け入れてくれる空間があったから、そこに居ただけだった。
いつものように訪れるその姿や息遣いを待っているわけではなかった。
だから、永劫のような静寂が流れているのは彼女にとって喜ばしいことでしかなかった。
いくら彼女が少年へ愛を注ごうと、いくら彼女が「彼ら」へ理想を注ごうと、
何も変化がないということは彼女の求めているただひとつの平穏を彼女が得るということだ。
どんな嫌悪的言動を発そうとも動じない、無闇な男を感じなくて済むということだ。
『それは素晴らしいことだわ』
その通り、それは素晴らしいことだ。
彼女のフユを脅かすような煉獄の炎も襲ってこないのだ。
立ったまま、彼女は「彼ら」に理想を見出して、にわかに顔をあげた。
そこにはあの、白けた笑い顔も圧迫させるような言葉もない。
彼女が拒み続けていた、その悪疫のような生きものは存在しない。
『・・・素晴らしいことだわ』
少年を動かし、彼女は虚ろを見やる。からっぽの闇。独りきりの闇。
そこに遠慮なく徘徊してくる男が現れてから、随分、長い時間が経ってしまったように思えた。
一日という期限の中、必ず現れる男だった。
影も死んだこの空間で彼女が望むものは彼女だけの暗闇だった。
男は居ない。
あれほど、心から嫌悪していた男は居ない。
望むものはすべてここにある。
何もかもここにある。
足りないものなど、ひとつもない。彼女は闇雲に少年を愛しんだ。
いつも存在していた罵倒はない。
まるで少女の行為に嫉妬するような、闇雲であさはかな罵倒はない。
彼女は今の状況を慈しんでいる。慈しんでいる。
『・・・素晴らしいのよ』
きっと、たしかに、慈しんでいる。

おんなのこ


















ゆうなぎ


「私、貴方を慕いたい・・・です。恋人、ではなく・・・兄、と、して」
彼女の声はか細かった。
どこかにいるどの生きものが出すより、それはか細い声だった。
彼女の豊かな黒い服についている一輪の白い花が身体のふるえに同調して、
ちいさく、小刻みに脅えていた。まるでひとり、豪雨に打たれているように。
けれどその表情や、握りしめた手のひらはかたく、強く結ばれたままで、
どこまでも必死な彼女の意思を、俺は静かに感じていた。
俺と同じ境遇の、俺とは違う美しい声を持つ少女。
俺は、ゆっくりと彼女のこわばりで揺れる肩を抱いた。
恋人のようでもなく、父のようでもない、兄のような、抱き方で。

テルオとかごめ


















無能之人


冷たい光が湖に浮かんだ。そして雲が出て消えた。
白い息遣いが広がり、白い空に溶けた。
男は何故すべてを蝕むような凍えが治まらないのだろうかと思った。
呆然と立ち尽くす意味はなく水面を眺める意味もなく、
足二本だけが餓鬼のようにその場にはり付いている。
失ってしまったという認知は拒まれ、その色褪せる感情を追う者はいない。
出会う前と出会ってしまった後と、何も変わらない景色はまるで鮮明だ。
羽ばたく命があり、水底でなぞり回る命がある。
自然を得ているそれらを見れば苦々しい重さが頭を打ち、嘲るように自然は問う。
『求めなかったのはお前だろう?』
身体は重くだるい。理由はまるで不鮮明だ。
喉が軋みをあげ、声はかすれて出るのを嫌がる。
微笑みさえたたえないつまらない女がひとり消えただけだろう、
そう手をきつく握れば黒ずんだ爪がパキリと割れた。
ぬるい逃げに似た希望はあさはかに廻り、しかし確かに思考は現実を視ている。
『ああそうだ。願わなかったのは自分だ。』
まぶたを閉じればこの景色よりよほどあざやかなその一瞬が浮かぶ。
乾く身体に沁みるのはどうと言うことのない悔いだけだ。
太陽の薄く翳るあまりに穏やかな日に男はようやく冬という意味を知った。
女のいだく季節というフユを、今になってようやく知った。
さざなみの立つ湖で、光だけが女神のように優しさを放つ中で。

極卒くん


















半万華鏡


うっとうしい野郎だなぁ、お前って。
 どちらにせよ、僕は僕であなたはあなた。逃れられることなどできませんよ。
あいつも言ってたしな。なんだっけ?あいつ。
 創造者と仰っていましたね。名前は・・・・、
聞かなかっただろ。つか俺が聞く前にお前が帰した。
 そうでしたっけ。それはなんとも、申し訳なく。
別にそれはいいけどよ。お前結局、何者なの?あいつの話でも、やっぱ全部はわからん。
 だろうと思いますよ。僕だってあの方が現れてからは全てがひっくり返ってしまいましたから。
今のお前は、外側、だよな。俺は内側なのか?
 頭の中で響く自分の声がくぐもる感じでございますなら、内側です。
おおい・・・まった、微妙な見分け方だな、おい。
 他には、内側と感じるなら内側です。
お前って案外適当なんだな。嫌な意味で意外だ。
 そうですか?とりあえず今は僕が外側のようですね。これは、間違いないでしょう。
・・・ふーん。でもそのバカ丁寧な喋り方だと俺の格好は合わねえだろ。
 それは・・・その内どうにかしていけば構いませんよ。
な、なんだよ。
 あなたは僕に出会えたんですから。やっとね。
どういう意味だ?
 嬉しい・・・というんですか、こういう感情は。僕の存在をあなたに知ってもらえたのが、嬉しい。
ぜんぶあいつのおかげか・・・いきなり表れて、お前が居るとか言われてよ。焦ったわ、ほんと。
 やはり、名前を聞いておけば宜しかったですね。
そうだなあ。夏だってのにマフラーして長袖で、変な奴だったな。
 いきなりお消えになりましたしねえ。不思議な方もいるものですね、こちらには。
いやいや!あんなの普通どこにもいねえだろ!お前常識はねえの!?
 常識でございますか?あなたを見ていれば、それなりには・・・
げえ。俺の常識・・・そういや、いつひっくり返るとか聞いてなかったなぁ。
 また来るのではないでしょうか?焦ったような消え方でしたし。・・・おお、これが布団というものの手触りなのですね!
今日はこっちに閉じ込められっぱなしか・・・ったく、厄介なモンだな。
 僕はずっとそちらにいたのですよ。少しは我慢していてください!
まーな・・・。んじゃ、なんだ。俺は先に意識休めるわ。おやすみ。
 はい、おやすみなさい。・・・ああ、これがエアコンなる機械!素晴らしい!
あー・・・・。ま、いいか・・・・。

つよし


















諸子志向


「だれでもない」、そのようなひとをあなたは知っているか?
個というものを確実にその手に持ちながら、しかし、「だれでもない」のだ。
姿を持ち、名前を持ち、生き方を持ち、しかし、「だれでもない」。
そのようなひとを、あなたはきっといないというだろう。
けれど、そのようなひとはたしかに、存在するのだ。
あなたの世界という世界の、まさしく、「どこにでも」。
うそではない。まったのほんとうだ。
あなたの世界は、あなたが思っているよりとても広い。
どこのあなただって、あなた自身がみつけていない場所がある。
そこに、そのようなひとは生きているのだ。
ひとつ、「宇宙」ということばがある。
それをあなたは、あなたのずっと知らないところにあるものだと思っているのかもしれない。
だが、それはちがう。
あなたの中、そのすべてが、あなたの「宇宙」なのだ。
あなた自身にさえ計り知れない無限の空間は、あなたが持っている無数の場所なのだ。
そして、そのような「だれでもない」ひとはそこであなたを見守っている。
抑揚はなく、しずかで、憂いをおびているが、しかし、深い愛がそこにある。
あなたは、知らずとも、その愛をみつめているのだ。
尊く、変えがたい想いを、あなたは得ているのだ。
さあ、「だれでもない」ひとは「だれでもある」ひとでもある。
そしておまけに、「あなただけのあなた」でもあるのだ。
すこしだけ目をつむり、まぶたの裏をのぞいてみるといい。
そこにはきっと、あなただけの「宇宙」、あなただけの愛、あなただけの「だれでもないひと」が、
かならず、ゆっくりとした表情で、ほほえんでいるにちがいない。

フォトン


















音楽背信


「あーあー・・・川の流れのようにー・・・」
ゆるやかにこの身を・・・まかせていたいだなんてことは言えない。
いつだって、歩いてきたうしろの道が崩れ去っているのを確認しながらおれは歩いてるんだ。
「あいしてーる・・・のひびきー・・・・」
・・・だけで強くなれる気がする、ってのはあながち間違いじゃないと思う。
それはきっと愛情が送受信されている自信があるからだ。
自信があるから、その先にふみこむ自信もうまれる。
「ぶったりしてー・・・ごめんねー・・・・」
べつにおれはぶってない。暴力はきらいだ。
けど、言葉を武器にしてあの人をめためたに切りさいたのはまちがいなくおれだ。
あのひとのとどかない背中、あのひとが見ようともしない背中のおれにどうにか気付いてほしくて、
おれは傷だって付けたっていいって感情であのひとに言葉のナイフをむけた。
『いとしくて仕方がなかった』?
そんなのただのこじつけの言い訳だ。
ぎらぎらの太陽光線はおれの目を刺して、刺して、瞳孔をぎちぎちにひらかせる。
おれの意識しないところのねばり気は、その熱で水分をうばわれて、
まったくただの粘土のようになりさがっていると思った。
明日に生まれ今日死んでいく彼らを看取るおれは、おととい、自分にだってナイフをむけた。
けれどそれでも死なないのだ。
言葉だけでは、どうやっても、しねない。
それはキラキラ輝く寝床におさまった、彼らがなにより知っている。
おれは死ねない。あのひとが今ここで振りかえってくれてもおそらく死ねない。
生きろといわれたのだ。あのひとに。
誰よりも気高く、強く、孤独な、あのひとに。
おれが最悪なやりかたであのひとを傷つけたその一番さいごのとどめの後で、
おれに向かって、あのひとは「生きろ」といった。
だからおれは、こんな風に死人のようにねこりたわっているけど、生きている。
あのひとの手を、きちんとした方法で受け取りたいがため、
あのひとの言葉を裏切りたくないため、おれは、今、かたくなに生きているんだ。
「なんでもー・・・ないことのよにー、・・・あたりまえの、ようにー・・・・・・、
 ・・・いっしょにー・・・・いられるのならー・・・・・・・・なんてすてきな、ことでしょうー・・・・・・・・・」

カジカ


















存在証明


世界は揺れるのです。彼女の周りでだけ歪むのです。
『サヨーナラ』。
そんな唐突なお別れの合図が彼女は好きです。
そればっかりをぐうぐうぐうぐう繰り返してひがな一日をすごしています。
七色の彩りを彼女は知っていますが、それも彼女にとってはただの信号です。
誰かはその彼女を信号だと思いますが、彼女も誰かを記号だと思うといいます。
世界は揺れるのです。彼女の周りでだけちらりと歪むのです。
彼女を作った誰かはいつか星になりました。
だから彼女はなんでもない空も海も地面も関係なしに、
地上でたったひとつの素晴らしい彩をもってぶかぶか漂っているのです。
存在しないような青いばらみたいに生きてしまっているのです。
ああ、誰かは彼女を「ほんと」と名づけました。
ああ、それは誰かの最後の愛情およびいたわりだったのでしょうか。
ほんとでもなく真実でもなく実在でもない彼女に対する、
いっぺんの最後の願いだったのでしょうか?
『サヨーナラ』。
それでもサヨーナラできない彼女は今朝もくらげみたく漂って、
あざやかなばっかりの色だけ残して、お別れの合図を告げるのです。
空気と空気のすきまに意識をのこした、どこかひとつの信号として。

リアリィ


















白群長調


今日も生きている、と息をつく。
けれど今日も言葉は、この唇から出ることを嫌がっているようだった。
琴をを取り出してゆらゆらと指をうごかす。
ぽろぽろ奏でるその音色はつま弾くときにすこし滲んだようになる。
彼女はすやすやと穏やかにねむっている。
朝に跳んでいる彼女が描く、閃光のようなシュプールは美しい。
それは一瞬の、芸術というものなのかもしれない。
目の前でゆらゆら揺れる炎は見るばかりに赤く、青く、熱く、冷たい。
暗い森を照らす、頼りのなく力強い揺らめき。
湿った温度のせいか、容赦なく木々を食べる火の子たちは音をたてている。
それを見ながら、ちいさく音階を口ずさんだ。
ドレ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ。
ほそいメロディが喉をふるわせてもれ出てくる。
同じように、琴で故郷の音楽を鳴らせた。
音は今日もまばらに僕の耳を通る。
生きている温度で、身体のなかに凍みいっていく。
なにもかもが、曖昧に、不確かに、不自由のままに。

ロビン&クック



















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