Human&Angel


エッジ
私立ポップン学園に通う、なにかと放浪癖のある高校生。18歳。
影響されやすい性格で結構なロマンチスト。
思考や感情は歳相応の常識人そのもの。感情に対して非常に素直で、
口が悪いが愛嬌があり、基本的に饒舌なので誰とでもすぐに仲良くなれる。動物に好かれやすい。
全体的に行動も言動も忙しなく、身体のあちこちに生傷を作っては絆創膏を貼っている。
高3最後の夏休み!と目的もなく遠出をしたところミシェルの住まう図書館に行き着き、 その境遇に興味を抱いてなかば居候のように図書館で寝泊りする生活を行っている。
毎日ミシェルから課題図書を与えられており、読書の面白さに目覚め始めつつある。
人間とは異なる位置に立つミシェルに憐憫とも苛立ちとも思慕とも思えない想いを抱いており、 その存在を理解したいと願っている。


アルフォンス・ミシェル
「人間の記憶から忘れ去られた本」を蔵書している図書館の司書。26歳。
何しろ蔵書が人間の記憶から忘れられているので、来館者はほぼゼロに近いが本人は気にしていない。
片目(金色)に別人格の「アルフォンス」が棲んでおり、そのためにオッドアイの容姿をしている。
別人格の彼は力が強く性格にも問題があるため、ミシェルが近眼なこともあり眼鏡で封印されている。
アルフォンス・ミシェルの名はフルネームではなく、お互いの名前をまとめたもの。
いつでも笑顔で穏やかな風体をしているが、発言は皮肉寄りで刺々しい。
かなりの陶酔系で、歯が浮くような科白を男女問わずぶつけるので同性受けが非常に悪い。
嘘が巧く本心を見せることを嫌う。エッジとの交流を大切に思いつつある自分を自嘲している。
人間と恋に落ち、地上に留まった天使の血筋を引く。
ミシェルにアルフォンスのような力がほとんどないのは、人間の血が色濃く出ているため。
身体の中に2つの人格が存在するのは、人間と天使の交わった罪が時を経て罰となり現れた結果。


アルフォンス(金色)
ミシェルの中に封印されているもう一人の人格。
元々はミシェルを支配し自由気侭に暴れ回っていたが、その強大すぎる力を危惧され封印されている。
力を持たないミシェルの中に閉じ込められていることに我慢が出来ず、身体を乗っ取ろうと常に機会を窺っている。
ミシェルが眼鏡を外すと髪が金髪に染まり、アルフォンスの姿になる。
性格は尊大で自己中心的、自身の欲望を一番に重んじている。一人称は「俺」。
女好きで、身体を乗っ取ったかと思えばすぐにナンパへ馳せ参じる。
エッジの存在によってミシェルの感情が動いていることを察知し、彼を利用しようと画策する。
アルフォンスには天使の血が色濃く出ており、力を使うと天使の羽根の残像が写る。


オフィーリア
本に封印される時の上人。
時空を掌り、時には過去や未来にさえも渡る力を持っているため、ミシェルの図書館、 その中でも特に重要・危険視される「禁書」の棚に隔離されている。
少女の姿をしているが、幾年の永劫を過ごしてきたために中身は達観している。が、知能は幼い。
存在を丸ごと本に封印されており、基本的には本の中にある固有空間で過ごしている。
封印を解けば本の外に出ることも可能。
力を使う際、黒髪が虹の色に染まる。


リデル
死に損ないのゾンビ少女。日光に当たると身体が消滅してしまうため、夜に地上を這い回っている。
ゴシックロリータ好きで常にその系統のドレスをまとっている。
どこでその存在を知り得たかも判らない監督の依頼でカルト的なB級ホラー映画に結構な数出演しており、その界隈では有名な存在。
ミシェルとは旧知の仲。
自分と同じく、「異なる価値」を身体に飼っているという共通性から距離を縮めたが、 紅茶を淹れるのが自分より上手い人間という事柄に重きを置き、今は茶飲み友達に落ち着いている。
映画に出演する期間以外は墓場の外で紅茶を飲んだり、ミシェルの元に出向いたり、 新しいドレスをネズミに探させたりと、孤独に時を謳歌している。
齢、おおよそ300歳の永遠の少女。


デボラ
ゾンビ花嫁。ゾンビになったことを自覚しておらず、失った恋人を求めて夜を彷徨う。








Back