世界
私立ポップン学園に在籍する学生たちで構成されたブラスバンド部。
学園には吹奏楽部があるが、歩が独断で作り上げた。
部員は10名、すべて同学年。毎週火、水、金の放課後に屋上で練習している。
規則はゆるく、部を掛け持ちしている者もいるので全員揃うことは実のところ少ない。
部室は学園南棟のはじっこ、小さな物置部屋だった部屋。
ちなみに1年教室は東棟。


歩（あゆむ）
1年D組、トランペット担当。ブラスバンド部部長。
中学の頃にスウィングガールズを見て感動し、吹奏楽部へ。
高校に入学し、自分たちで好きな音楽を奏でたい！という願いから勝手にブラスバンド部を立ち上げる。
始めは部員数が少なく同好会扱いだったが、紆余曲折の末無事に部となる。
ネコ好きが高じて夏も冬も常にネコミミの帽子を被っているため、判りやすい。
ストレートに青春を謳歌したがる快活少女。わりとドジっ子、楽観的で意外と真面目。頭は良くない。


路（みち、歩2P）
1年A組、トロンボーン担当。
歩の幼馴染で事あるごとに歩の猪突猛進な言動に付き合わされてきた。
やれやれ気質で大人びている。歩を諭すのはこのヒト、と部で認識されている。
歩とおそろいのネコミミ帽子を被っている。


まりん
1年A組、マリンバ担当。
中学時代は吹奏楽部に所属していたが、ブラバン部設立に伴い、中学から友人だった歩に引っ張り込まれた受難者その1。
寄せ集めな部員の中では純潔的音楽人間で、尊敬の目で見られている。
巻き込まれ型で真面目な性格のため、よく悩んでしまう。現在片思い中。
ストレートにドジっ子。何もない場所でよく転ぶ。思い込みが激しかったりする。


ジョニー・D
1年C組、ベース・ギター担当。
中学から独学でギターを弾いており、自分だけの趣味として音を楽しんでいた。
しかし放課後、屋上で細々とギターを弾いている所を歩に発見され、無理やり部に引っ張り込まれた受難者その2。
表舞台に出た経験は少なく、卑屈っぽい根暗めな性格。消極的で自己主張も少ない。
歩いわく「ギターの天才」。実際のところ演奏は上手く、一目置かれている。
ブラスバンドではギターは使用しないため、ベースで参加。
しかし何故か練習ではギターをリクエストされ、弾かされることが多い。


アンズ
1年B組、フルート担当。
今時流行りの肉食系女子でめちゃめちゃ勝気、そして強気。
相手の容姿によって態度を変えるという致命的な欠点を抱えつつも、誰に対してもハッキリと物を言い、 決して嘘はつかないので欠点は相殺されている。
極度に面食いだが性格への理想が高く、お眼鏡に適う相手はなかなか居ない。
流行とおしゃれに目がない。意外とソツなく、結構頭がいい。よく怒鳴る、そしてよく笑う。
スイーツが大好きで、ヒマとカネがあればジャンの店に通っている。
家は金持ちで、実はお嬢さま。そのため幼い時からフルートを習っていた。


リゼット
1年B組、トライアングル・スネアドラム担当。
金髪・おさげ・アカブチメガネという文系容姿のわりに中身は芸人というギャップ少女。
二言目にはボケともギャグともつかない言動をし、周囲から笑われたり引かれたりしている。
見た目は大人しく清廉としているので、口を開いた時の落差に戸惑う者も多い。
頭は良くなく、特に英語を苦手としているのでDTOなどに「金髪のくせに」と毎度呆れられている。
おかしなあだ名を付けるのが趣味。
楽器経験がないため「とりあえずトライアングルで」と言われたが「小学生かよ」とゴネたため、 最終的に誰も該当者がいなかったリズム隊の核とも言える小太鼓を押し付けられた。
KY気味、表で笑い裏で泣く道化師気質。芯のところはしっかりしている。


アリス
1年C組、クラリネット担当。
中学の2年間吹奏楽部に所属していたが、その後は趣味のお菓子作りに傾倒し、部には入っていなかった。
「女の子の理想像」をそのまま形にしたような子で、リゼットから常に感嘆の声を向けられている。
お菓子作りに命を懸けており、大量に作ってはクラスメイトに配っている。
通学途中にある整備場のお兄さんに片思い中。


リュータ
1年B組、サックス担当。
「部員たりないいい！」という歩の悲鳴を聞きつけたリゼットによって「ヒマそう」というイメージの元 ブラバン部へ引っ張り込まれた受難者その3。
楽器経験がないのにサックス、というある意味最大にして最悪な押し付けられ方をされている。
ヒマそう、と思われていたが本人はバイトに忙しく、部には頻繁に参加出来ていない。
サックス自体は練習を重ねており、地道に腕を上げている。
見た目はちゃらいが根は真面目。銀細工の彫金が趣味で、そこに金を掛けているためバイト三昧の生活になっている。


ナンシー
1年A組、シンバル担当。
元々チア部に所属しており、そこで華々しく活躍していた。
しかしその華々しい活躍ゆえに1年にして部長候補に任命され、「ちょっと逃げ場がほしい」 とクラスメイトの路に相談したところ、ブラバン部を紹介されて入部した。
ブラバン部は息抜きが主な目的だったが、こちらはこちらで楽しく、お互いの部で適度なガス抜きが出来て最高、らしい。
今でも部は掛け持ちしている。比重はチア部の方が高いが、ブラバン部にもよく参加する。
明るく、くよくよしない元気の塊。巨乳。


ゲンロク
1年D組、マラカス・バスドラム他小型打楽器担当。
学園の応援団に所属していたがコンビ部ともいえるチア部の時期部長、ナンシーが逃亡を謀ったため、 現応援団長・パンチから「お前ちょっと偵察してこい」と命を受け、ブラバン部へ入部した。
目的はスパイ的なものだったが、結果的にナンシーは兼部しているもののチア部にしっかり顔を出すようになったため、 ブラバン部の心地よさも手伝って今でも部に在籍している。
心配性だが男気はある。応援団の気質か語尾に「〜っス」とつけてしまう。


ジャン
学園近くにひっそりと佇む隠れ家的ケーキ店、「シンク・オブ・ユー」の店主。
チョコをメインに使ったスイーツを多く販売し、アンズが常連でよく通っている。
名物の「ダブル・ショコラ・ハート」というチョコケーキはスイーツ界隈でも有名。
オカマ、世話焼き、お節介。
人生において多くの辛酸を舐めてきたが故に、悩める子羊たちの相談相手としてもさらりと活躍する。