#2006.07.29.Sat


梅雨明けばんざい。


みんなで一緒にお祭りに行ってきたよ。そう、いつからか、敬語も使わなくなってる。かれは年上の扱いがとても上手。末っ子だからなのかな。こう言ったらとても変なんだけど、ペットみたいに撫でて可愛がりたい感じなの。そう本人に伝えたら、少し照れて嬉しいかも、だって。


いくつも飲み会が続いてる。サークルの飲み会。みんなでゲーム。そのまま誰かのおうちに押しかけて、潰れちゃう人に、朝まで語りあう人。あたしは断然後者。
内輪だけの飲み会になると、ずっとひたすら食べて、飲んで、笑って。海でのバーベキュー。きっと忘れられない夏の思い出になる。二年ぶりに同じ仲間と同じ場所で。二年前にはみんな元柔道部のゆうに、服を着たまま海へ投げ込まれて、肩を並べて震えながらアパートに帰ったという甘酸っぱい思い出があるけど、今回は将とトシだけ自ら飛び込んで、仕舞いには星空の下で真っ裸になって、気持ちよさそうだったな。笑
ゆうがひたすら、あいつはモデル体型なんだ、とか、あいつのお尻はかわいらしいんだ、とか言うもんだから、もう少しであっちの疑惑が生まれるところでした。
花火をして、駐車場にあたしたちだけのサインを焼き付けて。毎年付け足していこうねって約束。今のところWとEとハートのみ。



#2006.07.23.Sun



大雨の日が続いてる。このまま外に出ずにレポートとパソコンとにらめっこを続けていたら、体がおかしくなってしまいそうだ。びしょ濡れになることを覚悟の上で、思い切り薄着をして、外に飛び出してしまおうか。どのみち冷蔵庫の中がからっぽだもの、本当に体がおかしくなってしまう。


kiki  


久しぶりにみわがちらっと家に戻ってきて、30分後には彼の元へ戻っていった。彼女は勉強をしたい時に、うちに(あたし以外の)人がいることを嫌うので、最近うちに帰らなくなった。とはいっても、うちにそう毎日人が集まっているというわけではないんだけれど。これも来月の頭にある検定試験が終わるまで。夏休みには、もっと住人らしく、家に戻ってくるらしい。それまでもう少しだけ、3LDKのこの家に一人でのびのび暮らすことになりそう。最初は寂しくて仕方がなかったこのだだっ広い空間も、上手に使えるようになってきた。秋からは、リサが最後の空き部屋に移住してきて、もう少し賑やかになる予定。とは言っても、リサもリサで、今では自分の家にほとんどいないくらい、彼の家で生活をしているし、結局のところ、今までとあまり変わらない生活が続くのかもしれない。


ひろ&Davidのお別れ会が来週の火曜日にあるらしい。その日は前々から、乙女メンバーで鍋の会、の約束をしていたから、わたしとはるは、しょうがなく遅れて行くことになった。ひろは半年間、台湾へ。Davidは、短期留学生だったから、今月末にはノルウェイへと帰ってしまう。この半年はとても早かった。本当に。二人にはみんなで寄せ書きを書いた色紙なんかを渡そうよと言っていたけど、うまいこといくかしら。
ひろは、延々定まる事のない乙女心に悶々とする日々を送っていて、そんな自分に嫌気がさしているみたいだった。わたしはというと、突然自分の心がわからない、どこかへ行ってしまったみたいなんて言いだすんだから、ひろよりもたちが悪い。結局わたしは、そんな自分を放って、全てを時間に任せることにした。どうこう考えるよりも、直感で動くって決めた。わたしはいちいち頭を使って、後のことをあれこれ考えようとしてしまう癖があるから。そして、一人で一喜一憂して、だいたい結論が出ないことが多いんだもの、それこそ時間の無駄っていうものだ。
およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に、不幸になっている心です。ってセネカさんも言っていることですし。



#2006.07.17.Mon



今日は月曜日なのに、全然ブルーなんかじゃない。こんな楽しい月曜日久しぶり。 彼は、わたしが満足だと言うと、それなら任務完了だ、なんて言う。そんな素敵な任務を勝手に遂行してもらっているわたしは、とんでもない幸せものだ。


Eiffel towerBeach in UKBath  


わたし、もしあの人とのちこが付き合うということになったら、とても寂しいし、切なくなる。とみうがつぶやいた。一時期、みうはわたしと同じ人に心を惹かれていたのだ。わたしはたまらなくなって、口を閉ざした。
わたし、今はのちこを取られてしまうことのほうが、とっても悔しいの。みうがそう言うと、わたしはそれが本当なら、わたしはみうを選んでもいいのよ。なんて、おかしな冗談を口走っていた。それほどみうが、わたしに心を開いていてくれたということが嬉しくて。普通の女の子ではない女の子だから。今はあの子の存在を大切にしたい、なんて変な義務感を感じているわたし。今度密会をしようね、と約束をして、電話を切った。自分に正直で、ものすごく鈍感で、奇想天外で、いつもくるくる辺りを見回しては質問を投げかけている。それでいて、努力を惜しまない、きっとみうはすごく苦労をしてきたんだと思う。あの子は本当にとても気持ちの良い子だ、と思う。


誰の目から見てもわかるくらいに、かれとわたしの仲はobviousだし、かれは前よりも増してわたしの気分を良くしてくれる。なんでそんなことが言えるの?って聞いてしまいたいぐらい、恥ずかしげもなく彼の口から出てくる褒め言葉の数々に、どうしていいものかわからなくなる。かれは明日彼女と会って、今後の話し合いをするんだそう。もう長くは続かないって言ってはいたけれど、こんなに早いなんて。


わがままを行って、バイト帰りのはるにわたしの家に寄ってもらうことにした。最近やっぱり人と話すという機会が増えている。そして、わたしがそれを切望しているということにとても驚く。以前のわたしは秘密主義だったのだろうか。ひとつふたつと、わたしの中の秘め事をぽろりと話してしまうと、警戒心も溶けてどうにも話が止まらなくなってしまう。こんなわたしのわがままを聞いてくれる友達がいて、よかった。



#2006.07.16.Sun



星が宝石のように輝いて、夕焼け空が赤く染まる季節。蝉の声と、蒸し暑さと、風鈴と、浴衣と、花火と。
日本の夏を一年ぶりに肌で感じて、やっぱりこれがわたしの体に染み付いた夏という季節で、どんなものにも変わりはきかないのだ、と思った。


kiki 


わたしは小心者で、恋だと一度認識してしまうとこれっぽっちも勇気が出ないのだから途方に暮れてしまう。
最近わたしの中で出来始めているジンクスは、"Blue Monday"。毎週何かしらハプニングが起きて、わたしの心を沈めてしまうので、一日の終わりには必ず誰かに話を聞いてもらいたくて、人に会いに行ったり、来てもらったり。誰かが横にいるというその存在だけでわたしの心はとても安定する。気づいたことは、最近以前にも増して一人の時間が減っているということと、孤独でいることというのは、響きはさみしいけれど、とても意味があることだということ。
でもここのところは少し、周りの状況が変わってきているので、明日はもしかしたらBlueじゃなくって他の色になっているかもしれない。あさってには、まさがわたしの家で料理を作ると張り切っているし、ヒロがわたしのために浴衣を持ってきてくれる。
ゆっくり、確実に、一日は過ぎてゆく。夏休みが近づいてきて、わたしたちに残された時間はあと僅か。




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