ドット絵講座  in WEB

第一回 2007/05/27 製作

 

●第1章 準備をする

ゲームやアニメ等でも3D化が進んでいるこの時代に、今更ドット絵かよ。
と言う方は、とっととお家に帰ってFF12でもやりやがるとよろしいのではないでしょうか。
ちゃんとテクスチャまで見てネ。

ドット絵はMSペイントでもAdobe Photoshopでも作ろうと思えば作る事は可能ですが、ドット絵を描くことを目的として作られていないので、実に面倒な事になります。
ここは素直にドット絵用のフリーソフトをありがたく使わせて貰う事にしましょう。

TAKABO SOFT NETWORK
http://www.tkb-soft.hmcbest.com/

ここから「EDGE」と言うソフトをDLして下さい。
この講座では、このソフトを使っている事を前提で話を進めていきます。
非常に軽いソフトウェアなので、フラッシュメモリ等で持ち歩く事も可能でしょう。

同じサイト内にある「追加パレット」を使ってみると、最初は色の選択が楽かもしれません?
 (→ 追加パレットファイルは「カラーパレット」ウインドウの「ファイル」-「パレット登録・編集」から新規登録出来ます)
使う・使わないは各自で判断して下さい。
慣れてくると、色変えの際に不便を感じるかもしれませんしもしもしないでもありません。

 

●第2章 流れを知る

いきなり技術的な事から書き始めても、どう言う場面でそれをやるべきなのかがわからなければ困惑してしまう物です。
この「EDGE」と言うソフトに慣れる為にも、ドット絵制作の工程を理解する為にも、まずは基本的な着色の手順を説明していきます。
絵がアレなのは趣味なのでツッコまないであげて下さい。
ユニーク。

2-1. 線画を描く

senga

線画を描かずに、初めから色をグリグリと置いて絵を作っていく方法もありますが、なかなか難しいので最初は左の様な線画を描いてから着色を始めます。
どうも左足に違和感を覚えますが、気づかなかった事にして進めます。
毎回恒例の格ゲーっぽいポーズですが、参考画像がそうなのですもの。

左の画像を適当にDLし「EDGE」に読み込む事により、そこから作業が続けられます。
色を塗ってみたいと言う方はやってみてください。

2-2. 色を置く

karioki

色の指標と線画の出来具合を確認する為に、まずは大まかに色を置いていきます。
段々とそれらしくなってきましたネ。
塗り残しが無いかをチェックする為に、背景色を白から緑系にするとわかりやすいかもしれません。
ちなみに「EDGE」にはレイヤー機能もあるので、活用したい方はレイヤーウインドウを表示させてからどうぞ。

色を塗る際には右クリックが非常に役立ちます。
と言いますか、これが無いと作業が大変&苦痛です。
右クリックした部分の色を取得し、カラーパレットから色を選ばずとも作業が続けられます。

2-3. 陰をつける

shade

影ではなくて陰です。
地面におちるのが影、物体とかの暗く見える部分は陰、です。
陰がshadeで、影がshadowで、鹿毛が毛並みです。

普通のCGを描くのと同様に、光源を意識して「しわ」「髪」などを塗って行く作業になりますが、
「適当なデフォルメ」を交えつつ陰を塗っていきましょう。
ここは重要です。
ドット絵はキャンパスサイズの関係で、1ピクセルで多くの部分の表現をしなければなりません。
正確に描こうとすると無理な箇所が幾つも出てきますので、「それっぽく描く」事が意外と大切です。
陰をつけると立体感が出るらしいので、それっぽく立体チックになってきたらいいな。

左足を修正しまくっているのは内緒です。

この段階で、黒だった線画の色も周りにあわせて変えています。
主線が目立つ方が好きな人もいるので、そこは各自のお好みでどうぞ。
主線を塗る場合は隣に置いてある色よりも若干(もしかしたらかなり)暗めの色を置くと良い感じです。
暗い絵の場合は若干(もしかし略)明るめの色でも良いかもしれません。

2-4. ハイライトをいれる

finish

陰があるならばおそらく明るい部分もあると言う訳で、陰と同じ要領でハイライトを適当にいれていきます。
さすれば完成です。

左図の着色の仕方はアニメ塗りっぽいやり方ですので、もうちょっとまったりとした絵にしたい方は同系色の色を多めに使い、グラデーションを意識した塗り方をしていくと良いかもしれません。

3色アニメ塗り:「ハイライト」―「基本色」―「陰」
パステル塗り:「最明色」―「明色」―「中間色」―「暗色」―「最暗色」

 

「EDGE」では色を変えたりして遊ぶことも簡単に出来ますので、色々と試してみて下さい。
以下はその一例です。
正義超人やプル2がいるんだけどとか言うセリフはいりません。ただの2Pカラーです。

 

今回はドット絵のさわりだけをやりました。興味を持った方はいらっしゃったでしょうか。
次回は「線画の描き方」をやる前に、「線の描き方」をやりたいと思います。
線の描き方の基本がわかれば色塗りも楽になるはずです。

ではまた次回に。

 

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(文、絵:gouache)