あらし   


傘を差して歩けば
虹のような音色が
耳の奥にたくさん響いて
人々をさらってしまうけれど
動かない 君の心は
私にも読めないね

台風の目の中のような
静けさは度が過ぎると恐怖だ

君といたい、十年後の君と。

巨大な風が鐘を鳴らす
足が竦んで動けない
塊が動き出してスカートを翻す
音色は轟くばかり

もう何も    聴こえないの ?

心は閉ざされて
死んだ


2011/10/08


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