病


少しずつ 少しずつ
君を忘れていって
少しずつ 少しずつ
僕は溶けていって
少しずつ
そして強烈に
僕は病んでいく
君が残したあじさいが
一年ごとに花を咲かせば
そのつど僕はフラッシュバックを起こし
僕を殺して君を殺す
けれど 終わりなどない
ずっとずーっと
3階の窓からただ空を見て
泣いているのだ
小さく小さく
君を呼ぶと
爽やかな女性の声
君の声
だけど君ではない君
僕は逃げ出したくなるけれど
逃げられない空間で
ロボットになってしまう
少しずつ 少しずつ


2006/02/26

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