病気


久しぶりに嘔吐した、
午前8時。
昨日は休んだ。
今日も休むしかない。
情けないなあ、
と思いつつ、
さっき食べた、黄色いのが、
ドロドロと流れていった。
 いつまでこうして笑ったフリして泣けばいい?

私の中には、
壊れた時計があって。
8時のまま、鳴ることのない針の音を、
愛おしむように、
空気を揺らす。
 チクチクチクと、そうやって私の心は痛むんだ。

次の8時が来るまで、
静かにじっと、布団にもぐっていよう。
そうしたらきっと、
針の音は、安らかな眠りを、導いてくれる。
なんとなく、
気持ち悪い、おなかを抱えたら
躊躇せずに、布団にもぐれるね。
 ごちゃごちゃした時間は私を苦しめるだけ。

8時になったら、 カチリ、スイッチが変わるよう。
私の中に、カチリ、
伝わって、広がって、
絞めつけて、
解きほぐす。
 もっと、もっと自然でいたいです。

少しだけ、カーテンを開けてみたら、
眩し過ぎて、何も見えなかった。
目が、ガチャガチャと、
音を立ててうるさいから、
仕方なく、部屋を闇へ返した。
もう何も、求めないほうがいいのかな、
私の体は。
 考えていたら、だんだんと、気分を殺しそうになって。

私は少しだけ、人より早く、
消えてしまおうかと、
思いながら、
またトイレに向かった。


2004/12/18

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