僕は世界の終わりを見る。


君は、笑顔で、
笑顔で、僕に問う。
「   ?   」
君は、首をかしげて、
少し、切なげ。
するり、するりと、伸びた手が、
ジリジリと音を立てて、引きずり出そうとするから。
もう手を振る間もないね。
それでも、
君は、目をそらさずに、
動かずにいて、
何も、抵抗できない僕は、
そのまま、すっと、まっすぐに
げんじつに戻る。

ああ、ああ。
僕は泣くことで確かめるんだ。

今日も、また、生きている……。


2004/10/25

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