日常2     貴方に隠れて  役所で 貰ってきた  離婚届の用紙 貴方がいつものように あっという間に 寝入って うるさいイビキを  かきだしてから あたし  起き出して チャチなその用紙に 覚えてる限りのことを   書き込んだ ついこの間のような  結婚式の日付も そうだよ あの日はなんだか  ヤケに寒くて 薄っぺらいウェディングドレスのあたしは あなたの母親の カーディガンを  羽織ってた・・・ そうしてそれから あたしはその書き込んだ離婚届で 鶴を   折った でも この長い年月は  あたしに 鶴の折り方を  忘れさせていたよ 片羽根の  イビツな  鶴・・・・・・・・ あたしはそれを  丸めて  ごみ箱の中に 捨てた そして あたしも  眠ったのだ 貴方の毛布に   もぐりこんで。。。。。。。。